2011/11/07

ハンティング

さすが、狩猟民族のアメリカ人!
ミネソタでは多くの人が、秋のハンティング・シーズンを心待ちにして暮らしています。

9月半ば、Duck(鴨)Grouse(ライチョウ)Partridge(ウズラ)Pheasant(キジ)など鳥類のハンティングが、まず解禁になります。

ハンティング・シーズン中は家の周りでも早朝から銃の音がして、まるで戦場にいるかのよう・・・
朝もおちおち寝ていられません。

それからウサギやキツネなどの小動物も解禁になり、続いていよいよ deer hunting 鹿狩りの季節です!
地域によって違いますが、今年はこの辺では11月5日から20日までです。

かわいそうに思いますけれど、鹿が増えすぎると農作物を荒らすなどの被害も出てきますし、車の事故も増えるため、頭数を調節する意味もあるのだそう・・・

ハンティング・シーズン中は、他のハンターからの誤射を避けるため、大変に目立つオレンジ色の服を着た人たちがウロウロしています。

30年以上も日本で暮らした夫にとって、久しぶりのハンティングはとても楽しみだったはずです。
子供の頃から、お父さんやおじいちゃんにくっついて行っていたのですから。
だって家にゴロゴロあるのが、日本では考えられない光景・・・

週末に友人たちと勇んで出かけましたが、残念ながら手ぶらで帰ってきました。
友人の1人が、やっと1頭仕留めただけだったそうです。
まあ、「これ、おみやげ」といきなり鹿を渡されても困りますけれどね。


実は、ずっとミネソタを離れていて、動物を殺すことに楽しみを感じる気持ちがすっかり失せてしまったというのが夫の本音でした。
野外で1日過ごし、鹿の姿を見かけると写真に撮ったり、友人たちと一緒にワイワイ夕食を用意したりすることの方が楽しかったようです。

鹿を見張るため、こんな小屋(?)があるのですって。
何だかとても寒そうですけど・・・



鹿肉は venison  と呼ばれる赤身の肉です。
ちょっとでも血や脂身などが混ざると、獣臭さを感じるようになるそう。
解体は慎重に!

その場ですぐにお腹を裂いて、内臓を取り出すまでは自分の仕事。
この状態で持ち帰ってしばらく寝かせてから、色々なパーツに分けるのだそうです。
面倒な人は、肉屋に持って行ってお金を払えばやってもらえます。

以前、息子がミネソタの大学に通い始め、初めてハンティングに誘われた時、鹿の解体現場を見て思わず吐いてしまったとか・・・
私だったら多分、気を失うと思います。。。

鹿肉は苦手という方も多いですが、部位によっては牛肉よりおいしいほど。
家では、マリネしておいたものをグリルすることが多いです。
スパイス類を混ぜた鹿肉ソーセージも、かなりイケます。 ビールが進んでしまうわ!

日本でも高級食材とされている鹿肉、多くの方が毎年分けてくださり、フリーザーがいっぱいになります。
皆さん、ありがとうね!

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